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「永遠平和のために」を読む10

kanto11


永遠平和のために」を読む10

第2章
その3 「世界市民法と友好の条件」

 ここで最も印象に残ったのは「地球は球体であって、どこまでもはてしなく広がっているわけではなく、かぎられた土地のなかで、人間はたがいに我慢し合わなくてはならない。もともと地球上のある一地点について、誰がより多くの権利を持っているわけでないのである」というくだりだ。

 友好の精神で共存していくことが大事で、自分の所有物を得よう、増やそうと、武力を伴うかどうかに限らず、略奪、剥奪は許されないということではなかろうか。

 カントは植民地政策を否定し、当時のヨーロッパの列強諸国に対して「これみよがしに信仰心をいいたて、不正の水をたらふく飲み、みずからをこの世の選民となしている」と断じている。

 前回述べた国連安全保障理事会の常任理事国のような大国が、我の言うことは正論だといっていることが、正しいこととはいえない。むしろ、国際的に発言力の弱い小国の訴えことそが、今日の危急の課題を浮かび上がらせ、永遠平和に通じる訴えを発しているのではなかろうか。気候変動による海面上昇で国土がなくなる危機感を募らせる島国などは典型のように思う。大国は力があるからこそ、真摯に耳を傾け、課題解決に積極的にならなければならない。

 カントは「世界市民法の理念はもはや空想や想像の産物ではないだろう」と絶望することなく、希望の光を感じ取っていた。しかし、200年以上経った今、カントの希望に応えることができていない。

 全世界戦争が起きなくても、気候変動を中心とした深刻な環境問題により、人類が滅亡した地球の上に永遠平和が訪れるという可能性を考えざるを得ない。環境は国境のない問題。だからこそ全世界が一致した方向性で並々ならぬ努力をする必要がある。それは京都議定書のようなレベルの国際条約ではなく、国の利害を乗り越えた国際環境法を制定し、実行することが必要ではないかと思う。

テーマ : 紹介したい本
ジャンル : 本・雑誌

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Re: 「永遠平和のために」を読む10

我慢、これがなかなかならないんですよね。
人間、欲求欲望の塊。
国レベルになるとゴチャゴチャ正当っぽい理屈を付けて我慢を余計に忘れてしまいますよね。

環境、1国で解決する問題でもなく、1国でも破壊する国があればすぐに破壊されてしまう環境。
国連がちゃんと機能すればそこで決めれるんだろうけどなぁ・・・。

Re: 「永遠平和のために」を読む10

今回、前回は共感することばかりでした。
特に今回の次のくだり。
>大国は力があるからこそ、真摯に耳を傾け、課題解決に積極的にならなければならない。
今は全く逆で、小国が大国の横暴の犠牲になっているし、どこもが大国になりたがっているような…。
企業も次々合併して、大きくなければ生き残れないという風潮です。
どこからどう、この狂ったネジを直せばいいのか…。

8回目の共和的と民主的が、私も、本を読んだとき解らなくて、つまずきました。
やはりそういう概念のない中で生きているというか、おっしゃるとおり民主主義も根付いていないからでしょう。
この分野の教養が、全般的に日本人には欠落しているかもしれませんね。

Re: 「永遠平和のために」を読む10

yoshiさん、そこまで抱え込んでどうすんだというぐらい自分のものにしている個人って少なくありません。
これくらいあれば十分と満足できるといいのですけど。
洞爺湖サミットも自国の利害で望むべく結果は出ない気がします。

Re: 「永遠平和のために」を読む10

大空の亀さん、よく言われることですが、昔いて今いないのがガキ大将。
強いけれど、面倒見がよくて、いざというとき頼りになすり、盾になってもくれる。
ボス猿が尊敬されているのも、そんなことがあるからでしょう。
力があるということを自覚し、その力の出しどころを心得ている。
そして何より、結果として群れ(社会)の秩序を保っているのです。
ところが、今の大国にガキ大将の姿は重ならず、自分に従わせて気に入らない国を叩くことに荷担させていなくもありません。

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